「銀行管理」オリンパスの悲惨

三井住友「無為の人」が天下り。現預金は4分の1以下、最先端技術の人材も流出中。

2012年5月号 BUSINESS

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オリンパスの粉飾決算事件は、東京地検特捜部が3月28日に前社長・菊川剛(71)ら旧経営陣3人と法人としてのオリンパスを、金融商品取引法違反の罪で追起訴したことで、国内捜査は幕引きモードに入った。4月20日に臨時株主総会を開き、新任の木本泰行会長・笹宏行社長体制でリセット――と行きたいところだろうが、そうは問屋が卸さない。海外の捜査機関がまだ執拗に捜査を続けているからだ。関係者によると、元社長マイケル・ウッドフォードは、一連の損失隠しに関わった疑いのある南部昭浩(前広報・IR室長)が4月1日付の人事で財務本部長に昇格したため「英重大不正捜査局(SFO)に南部の関与を訴えてやる」と息巻いているという。「飛ばし」の穴埋めに使われた英子会社ジャイラス買収では、当時の担当だった南部だけでなく、他の関与者についてもSFO捜査が続いている模様だ。しかも、オリンパスの解体 ………

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