日産「中国車キラー」の胸算用

88万円のセダンに57万円のワンボックス。中国市場の底辺から顧客囲い込み狙う。

2012年6月号 BUSINESS

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2011年の新車販売台数約1850万台と、世界最大の自動車市場の座を不動にした中国。4月23日から5月2日まで開催された北京モーターショー(オートチャイナ2012)は、中国最大の自動車ショーとあって世界中のメディアと自動車業界の熱い視線を集めた。「中国決戦、エコカー続々」(4月24日付読売新聞電子版)など、日本の新聞やテレビはハイブリッド(HV)や電気自動車(EV)などのエコカーが北京ショーの主役だったかのように報じた。だが、実際の会場の雰囲気はかなり違った。確かにエコカーは多数展示されていたが、中国の現地メディアの注目は欧州メーカーの高級SUVやスポーツカーに集中。一方、日本や欧米の業界関係者の関心は、ここ数年でデザインや質感を急速に向上させた中国メーカーの新型車に集まっていたのだ。トヨタ自動車とホンダは、得意のHVで中国市場向けのコンセプトモデルを初披露。今後 ………

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