「増税一直線」の財務省が茂木・自民党政調会長を攻略

2012年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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消費増税法案の成立を目指し、財務省が自民党への根回しに必死だ。国民新党は分裂し、民主党内は反対派の反発でまとまらないため、自民党を口説き落とさねば、消費増税法案は通らない。財務省が模索するのは、自民党に対案を出させ、それを修正して、野田政権に丸呑みさせるウルトラCだ。野党案丸呑み→与野党共同修正は98年の衆参ねじれの金融国会でも使われた手法であり、日本長期信用銀行の救済・処理をめぐり、小渕内閣が民主党の金融再生法案を丸呑みした実例がある。消費増税について、自民党は衆院選マニフェストの原案に税率10%への引き上げを盛り込んだ。民主党が拘る最低保障年金の創設を否定し、差別化を図るが、その部分を除けば大差はない。そもそも両党の消費増税案の原型は与謝野馨・前経済財政相がまとめたもの。財務省が下書きを作った「相似形の増税案」である。財務省は自民党の茂木 ………

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