2012年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
〈日本は今、未曽有の国難にみまわれ、太平洋戦争の敗戦で無一物になった「戦後」に匹敵する逆境にあります〉。そんな危機感を露わにしたフォーラムが東京と大阪で開催される。主催は大和ハウス工業。同社の創業者、故・石橋信夫氏は戦後のシベリア抑留から帰還し、不撓不屈の精神力と創意工夫で「建築の工業化」に成功した立志伝中の人物。その名前を冠した「石橋信夫記念館文化フォーラム」の今夏のテーマは「敗戦の焦土から高度成長に躍進した『日本』に何を学ぶか」。関係者は「敗戦後の復興と躍進の時代に、政治家や官僚、企業人はどう行動したのか。大衆はどう生き抜いたのか。あの復興の時代に何を学び、日本をいかに再建すべきか。勇気を奮い立たせ、未来をひらく白熱の内容にします」と意気込む。7月21日の東京開催では作家の半藤一利氏、評論家の川本三郎氏、漫画家の黒鉄ヒロシ氏らが顔を揃え、大阪では、8月4日に作家の渡辺淳一氏らを招き開催される。参加無料。申し込みはホームページから。