揺らぐ日米同盟は「米韓」以下

野田訪米で6年ぶりに共同声明が出ても、リスクを分かち合えないがゆえに隙間風。

2012年6月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

日米の外務、防衛担当閣僚で組織する日米安全保障協議委員会(2プラス2)が4月27日、現存の沖縄駐留米海兵隊のおよそ半数に当たる約9千人の国外移転(大部分がグアムへの移転)を明記した在日米軍再編計画見直しの中間報告を公表した。その3日後の30日にはホワイトハウスで日米首脳会談が開かれ、6年ぶりの共同声明「未来に向けた共通のビジョン」が打ち出された。日米両国が久しぶりにハイレベルの外交協議に臨んだこの機会に、両国の安全保障分野におけるパートナーシップの現状を評価してみよう。筆者は日米関係を依然良好だと評価している。沖縄の米軍施設の返還問題をめぐって生じた摩擦はまだ残っているものの、落ち着いてきた。挑発行為を続ける北朝鮮への対応でも両国の協力体制は継続している。また、軍事・経済両面で台頭する中国に対応するためにも、日米同盟の枠組みはこれからも長く重視さ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。