三菱UFJ銀行の「仮面」<上>

日本IBMと親密な畔柳頭取時代のニイウスコー事件を再検証。入手した物証から浮かぶ驚くべき真相とは。

2012年7月号 COVER STORY [メガバンクの恥部]

  • はてなブックマークに追加

本誌は1年前、株主総会前のオリンパスに質問状を送った。木で鼻をくくったような回答に奮起した調査報道の結果は、ご承知の通りだ。今年の標的を指名しよう。三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)の中核、三菱東京UFJ銀行である。6月8日金曜夜、本誌質問状への銀行の回答が届いた。「事実に蓋をした事実はございません」。やった! まんまと罠にかかった。その嘘を暴く物証が手元にある。舞台は「三菱UFJの恥部」と言われたITソリューション大手のニイウスコーである。東証1部上場企業だったが、循環取引などの粉飾が明るみに出て、08年に民事再生法を申請、その後解散に追い込まれた。創業者の元会長と元副会長が有価証券報告書の虚偽記載(金融商品取引法違反)の疑いで起訴され、昨年9月に横浜地裁で有罪判決を受けた(両被告とも東京高裁に控訴)が、本誌が追跡したのはこの粉飾隠しにメーンバン ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。