渡邉主筆の懐刀・山口寿一氏が経営戦略本部長に栄進。「清武叩き」のお手柄で次期社長の本命に浮上か。
2012年7月号 LIFE [読売VS清武の泥沼]
読売新聞には今、「皇帝」と呼ばれる二人の人物がいるそうだ。一人は、「最後の独裁者」と自称する渡邉恒雄読売グループ本社代表取締役会長・主筆(86)。もう一人は、6月の人事異動でグループ本社取締役社長室長から同経営戦略本部長・広報担当に昇格した山口寿一氏(55、早大政経卒)である。もちろん、読売グループで渡邉主筆の威令に逆らう者はいない。東京本社の元役員は、「幹部人事はすべて主筆が決める。怒りを買ったらお陀仏です」と言う。「だから、絶対的な存在の渡邉主筆は『大皇帝』。一方、30歳年下の山口氏は社内で『小皇帝』と揶揄されている」と口さがない。人事上の序列においてナンバー2は、これまで通り、読売グループ本社代表取締役社長・編集主幹の白石興二郎氏(65)で、山口氏は取締役の一人にすぎない。だが、渡邉氏が最近、知人との宴席で、「山口が、今はうちの社長みたいな ………
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