2012年9月号 BUSINESS
会社更生手続き中の半導体大手エルピーダメモリは8月21日、東京地裁に更生計画案を提出する。米同業マイクロン・テクノロジーの完全子会社となって再建を目指す方針だ。しかし、関係者の見方は冷たい。エルピーダは2月に会社更生法の適用を申請した。円高の進行が直撃した結果とはいえ、大手銀行の幹部は「財務増強を先送りした坂本幸雄社長こそ戦犯」と断じる。ところが、同社の管財人側は「半導体は専門性が高い」と判断。再建のスピードを重視し、破綻時の経営陣が残留するDIP型会社更生手続きを取った。その結果、坂本が管財人に就き、更生計画の根幹に関わることになった。とりわけ、スポンサー選定については「デキレース」との批判が絶えない。銀行や取引先関係者らは「最初から坂本はマイクロンに決めていた」と言い切る。「マイクロンは坂本にポストを約束している。坂本は同社から出資を受け ………
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