株式公開を目指すうえで頭痛の種、江副保有株がワールドの畑崎氏を経由して魑魅魍魎の海を漂流中。
2012年10月号 BUSINESS
リクルートが10月1日付で持ち株会社体制へと移行する。去る6月の株主総会、同社は「中長期的な成長戦略の一環として株式公開を目指す」と宣言した。戦後最大の疑獄事件を巻き起こした偉大なるベンチャー企業がついに上場への道を歩み始めたわけだが、大がかりな組織再編はその布石とみられる。とはいえ、大型上場に付きもののトラブルに、リクルートもまた頭を悩ませているようだ。同社のホームページを覗くと、「当社株式に関するご注意」と題するリリースが掲載されている。要は未公開株詐欺に対する注意喚起である。同社は2006年7月に株券不発行会社へと移行し、株式には譲渡制限も付されている。しかしそんなことはお構いなしに、いわゆる「未株詐欺団」にとってリクルート株は格好の商材のようだ。過去、大塚ホールディングスなど知名度の高い非上場企業の株式公開を巡ってはこうした類の話が必ず ………
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