針のムシロの「情報保全隊」。普天間問題や野党を標的に北沢・元防衛相が防衛スパイ組織を政治利用。
2012年11月号 DEEP
尖閣諸島の国有化以降、周辺海域の軍事的緊張は日増しに高まっている。10月に入り、尖閣諸島の東方沖に中国海軍の駆逐艦などが次々と現れ、これを牽制しようと米海軍第7艦隊が西太平洋上に展開を続けている。翻って、領海を脅かされている我が防衛省・自衛隊の守りはどうか。空と海からの監視活動は行っているものの、日米安保条約に基づく米軍頼みとあって、いささか頼りない。しかもその足元で、空前の機密漏洩が起きている。大手紙社会部デスクが語る。「公安当局も一目置く『自衛隊情報保全隊』の内部資料がダダ漏れなんです。スパイの監視役から情報が漏れたのでは、内部崩壊と言わざるを得ません」
情報保全隊――。かつて「調査隊」と呼ばれた自衛隊の諜報機関である。あの金大中事件では、拉致実行部隊のKCIA(旧韓国中央情報部)をピッタリとマークしたといわれるすご腕の隊員たちを揃えていた ………
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