アイエヌジー生命の処理に頭を悩ませる金融庁

2012年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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オランダの金融グループINGのアジア生命保険事業売却が最終段階に入った。このうち、もっとも事業リスクが高い日本のアイエヌジー生命保険については、香港の実業家、李沢楷(リチャード・リー)氏が率いる投資会社パシフィック・センチュリー・グループが有力買い手候補として報じられているが、業界では「日本事業のどこに魅力を感じているのか理解できない」(国内生保幹部)と訝る声が多い。INGは春先、公的資金の返済原資を捻出するためアジア生保事業の売却に着手。当初はアジア5カ国の一括売却を前提条件としたが、一括入札者の提示金額が低かったため、地域別にばら売りする方針に転換した。交渉筋は「ING側は、買い手がつきそうになかった日本事業を一括売却で紛れ込ませようとする狙いがあった」と解説する。日本の金融当局にとっても、アイエヌジー生命の処理は数年来の懸案事項。過去には国 ………

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