薄熙来の党籍剝奪・公職追放は、習近平の決意表明か。「最大公約数」のリーダーには重すぎる試練。
2012年11月号 GLOBAL [チャイナリスク]
9月28日、中国の近未来を左右する2つの重大ニュースを国営通信社の新華社が打電した。まず共産党の次期最高指導部を選出する18大(共産党第18回全国代表大会)の開幕が11月8日に決定したこと。次に今年3月に失脚した薄熙来(ボーシーライ)に対し、党中央政治局が「」(党籍剝奪と公職追放)という重い処分を下したことだ。
5年に一度の党大会は、9月初めの時点では「10月中旬に開催される」との見方が多かった。しかし日程はなかなか公表されず、結局、過去の党大会で最も遅い11月の開幕にずれ込んだ。最大の理由が「薄熙来事件」であることは疑いの余地がない。共産党の「メガホン」である新華社が、18大の日程と薄の双開のニュースを同じ日に打電したのは、「薄の処遇について最高指導部の意見が一致し、18大開催の前提条件が整った」という、党中央から全国の党員に向けたメッセージなのである。 ………
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