2012年11月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
三菱航空機は開発中の小型ジェット旅客機「MRJ」の今後20年間の受注目標を、従来の1千機から1500機に上方修正した。世界的な小型機の需要増は追い風だが、航空業界では「生産体制に不安がある」と冷ややかな見方も。MRJは、昨年までに全日本空輸、米トランス・ステイツ航空、香港の航空機リースANIグループが購入する方針を決定。さらに今年7月、米スカイウェストが導入を決め、受注数は230機に達した。問い合わせも堅調なことから、三菱航空機は1500機の受注は十分に可能と強気になり、社内から「早期に黒字化できそう」と安堵の声が漏れる。一方で、MRJの開発の遅れを懸念する向きは多い。MRJは2008年の段階では11年に初飛行の予定だったが、設計修正や検査体制の不備が重なり、初飛行は13年秋以降、納入は15年夏以降に延期となった。今後も「量産が遅れる可能性がある」(関係者)との指摘もある。欧 ………
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