「英国賭博業者に投資」と銘打ってトンズラした。ボロ会社を食う「チャーリー・タカ」ら4人組の素顔とは。
2012年12月号 DEEP
騒動は5月に始まった。「スポーツブックアービトラージ投資」と銘打って全国の個人投資家から4月まで資金を集めていた投資会社スピーシー(大阪市)が、5月8日に突如元利払いを停止。今もって総額ははっきりしないが、350億円ともいわれる投資資金が消失した。事の顚末はこうだ。スピーシーは、英国にある賭博業者の間では賭けの対象が同じでも配当率が違うことに目をつけ、この差を利用して賭け金を増やし、投資家に配当するとしてカネを集め始めた。投資資金をかき集めるために複数の代理店を使い、マルチ商法的な集金システムを構築。集まったカネは代理店や投資家の上位紹介者にも分配しつつ、投資家に配当も出していたが、「急激な円高で為替差損が発生した」として配当はストップ、解約にも応じなくなった。
事件の中心人物はスピーシー責任者の田中慎、資金集めに関わった田中学と波田(かわた ………
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