解放軍は表向き引退した胡錦涛が掌握。国内安定が優先で、対外強硬路線の余裕なし。
2013年1月号 GLOBAL
2012年11月上旬に開催された中国共産党第18回全国代表大会(18大)と、その直後の党中央委員会第1回全体会議(1中全会)を経て、中国の新世代の最高指導部がベールを脱いだ。党内序列トップの習近平(シージンピン)は総書記に就任、同2位の李克強(リークーチアン)は13年春の全国人民代表大会(全人代)で首相に就く。ここまでは既定路線である。ところが、2つのサプライズ人事が中国ウォッチャーを慌てさせた。まず、党中央軍事委員会主席に留任すると見られていた胡錦涛(フーチンタオ)前総書記(国家主席)が勇退を申し出て「完全引退」したこと。次に、胡が率いる共産主義青年団派(団派)のホープである李源潮(リーユエンチヤオ)(前中央組織部長)と汪洋(ワンヤン)(広東省党委員会書記)が、党の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会入りを逃したことだ。中央常務委のメンバーは18 ………
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