2013年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
2年目の畑中龍太郎金融庁長官(昭51東大法)は「大物長官」として君臨し、我が世の春を謳歌している。霞が関や金融界の関心は早くも13年夏の長官人事に移り、森本学総務企画局長(昭52東大法)の昇格説が急浮上している。金融庁では発足以来、「監督局長→長官」が王道であり、総企局長は「上がりポスト」とされてきた。「金融処分庁」と揶揄される金融庁にとって、金融機関に対する唯一無二の監督権限こそ権力の源泉であり、監督局長はその司令官である。一方、総企局のラインは法案作成などで長時間労働が続いても、仕える局長に長官の目がないため、士気も上がらない。他省庁では法案を作り上げ、永田町に根回ししながら成立させることが最大の使命だから、霞が関の中で金融庁は特異な存在といえよう。ただ、監督業務の中で金融商品取引所に限っては、総企局市場課の担当である。このため、東京証券取 ………
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