旧太陽の党グループに主要ポストを奪われ、亀裂は深まるばかり。空中分解しかねない。
2013年2月号 POLITICS
一時は民主党も自民党も怯えるほどの勢いを誇り、「単独過半数を目指す」(橋下徹大阪市長、9月8日)と豪語した「日本維新の会」。だが、思いもよらない突然の歳末総選挙の激流に呑み込まれ、終わってみると自公が325議席を獲得して圧勝。「連立に加わりキャスティング・ボートを握る」という望みは泡と消えた。
なぜこうなったのか。「太陽の党との合流がすべてを狂わせた」という声が多いが、人材不足、資金不足は早くから指摘されていた。「国政進出が早すぎた」と悔やむ声もある。突き詰めれば「まだ政党の体をなしていなかった」ということになるだろう。維新のオリジナル・メンバーたちの雰囲気は暗い。橋下人気を頼って初めての選挙を戦った維新塾生らは、組織もなく資金も乏しく、そこへ「野合」批判で第三極の「風」が勢いを失ったのだから勝てるはずがない。次々に討ち死にし「太陽との合流 ………
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