2013年2月号 POLITICS
「自治体の首長と党首が両立できるのか」と問われると「寝る時間や遊びの時間を削って国政に向ければいい」と受け流し、「今の仕事が不十分かどうかを見てもらいたい」と自信満々だった橋下徹大阪市長(日本維新の会代表代行)。だが、総選挙という嵐の前には、さすがの橋下市長も大阪市政を顧みる余裕はなかったようだ。11月16日衆院解散には誰もが慌てたが、大阪市議会は橋下市長の対応に度肝を抜かれた。開会中の市議会に提案予定の橋下維新の金看板「大阪都構想」関連の条例案の提案を見送ったのだ。市長不在を覚悟した市議会は会期途中での日程打ち切りを決めた。議案審議はおよそ2カ月遅れることになったが、時間を確保した橋下市長は早速、太陽の党との交渉や選挙運動にとりかかり、実に21都道府県8600キロを「維新の顔」として駆け巡って、大阪市には立ち寄る暇さえほとんどなかった。大阪市に ………
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