2013年2月号 BUSINESS
SMBC日興証券の元執行役員らによるインサイダー事件を巡るダークな地上げ人脈の全容がここにきて明らかになってきた。共犯の在日韓国人金融業者の公判が昨年11月中旬に横浜地裁で始まるや、エリート金融マンの驚き呆れる「非行」の数々が暴露されたのである。事件の摘発そのものは昨年6月のことだった。日興証券で投資銀行本部副本部長を務めた吉岡宏芳被告が、横浜市内で金融業を営む加藤次成(本名・金次成)被告にTOBやMBOの内部情報を漏洩、先回りして株を仕込んだ加藤被告は次々と高値売り抜けに成功していた。主役の吉岡被告は1984年に旧住友銀行に入行、主に本部の人事・企画畑を歩み、三田通支店法人営業部長も務めた。三井住友銀行が2009年10月に日興証券を傘下に収めると、進駐軍の一人として送り込まれていた。そんなエリート行員が街金の加藤被告と知り合ったのは03年まで遡る。当時、吉岡 ………
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