安倍、麻生、甘利の「3A天下」に影が薄い幹事長。七月の参院選が終わったら「使い捨て」か。
2013年2月号 POLITICS
「信じられない。こんなことが許されると思っているのか……」安倍政権が本格始動した正月7日。自民党の石破茂幹事長が、あの独特の鋭い目をさらに尖らせていた。昨年末、初当選したばかりの新人議員119人にある指令を下したが、それに応じる気配がない者が「予想以上に多かった」(石破氏周辺)からだ。その指示が、年末年始の企業団体への挨拶回りの計画と結果の提出という「小学生の夏休み宿題」(党幹部)と揶揄される内容であっても、政権与党の大幹事長の発令だ。幹事長自ら「本当に回ったかどうか党職員に電話でチェックさせ、応じない者、虚偽の報告をした者は公表する」と繰り返し、警告してもいた。「それでも無視する剛の者がいるのは、安倍政権で石破さんがいかに軽く見られているかということの証拠。安倍さんが石破さんは選挙向けの看板にすぎないと軽んじる風があるからだ」石破氏に近い党 ………
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