「鬼は内」の中国レーダー照射

2013年3月号 連載 [いまここにある毒]

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日中がどこかで軍事衝突を起こす嫌な予感がする。尖閣沖100キロの公海上で海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」に対し、中国海軍のフリゲート艦が火器管制レーダーを照射した。砲撃の照準を合わせる準備行為だから、領空侵犯と同じく迎撃が許される「挑発」であり、安倍政権の肝試しにしてはちょっと度が過ぎた。皮肉なことに、習近平政権は国内で「反腐」(腐敗浄化)のレーダー照射に曝されている。ウェブサイト「人民監督網」を主宰するフリージャーナリスト朱瑞峰が、18歳の美女と淫行中の57歳の重慶市地区党幹部、雷政富のVTRをネットに載せた。実は、失脚した薄熙来の腹心だった王立軍が仕掛けた「蜜の罠」なのだが、没収した画像を誰かが流出させたらしい。あられもない「美女と野獣」のポルノは庶民の嘲笑と罵声を浴び、脛に傷を持つ他の党幹部は背筋が寒くなっただろう。朱は一夜にして英雄になった ………

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