2013年4月号 BUSINESS
農水省の「ばら撒き」ファンドが動き始めた。2月に発足した官民折半出資の農林漁業成長産業化支援機構、通称「6次産業化ファンド」がそれだ。「6次産業化」とは、農林水産業(1次産業)が加工会社(2次産業)や流通業(3次産業)と合弁会社を作り、生産から販売まで広く手掛ける形を指す。支援機構(6次化ファンド)は、全国に設立される地域ファンドを通じて、そうした合弁会社に間接出資し、農業生産者の事業多角化と収益力を押し上げる役割を担う。会長にはドリームインキュベータ会長の堀紘一氏が就任した。堀氏は自称「農業の素人」。著名経済人を看板代わりに使って、6次化ファンドへのお墨付きを得ようという農水省の魂胆が見え見えだ。社長の大多和巌氏は農林中金出身、実務を取り仕切るのは農水省食料産業局の総務課長から横滑りした大内秀彦企画管理本部長。6次化ファンドの事務局自身が、農 ………
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