2013年4月号 DEEP [ディープ・インサイド]
高偏差値で知られる慈恵医大(東京・港区)脳神経外科主任教授の選考を巡り、学内外から異論が噴出している。慈恵医大関係者が話す。「普通、大学の主任教授の選考には、最低でも2人は立候補します。山崎豊子の小説『白い巨塔』に描かれている通り、主任教授は講座の責任者として人事、金などの権力を握っており、なり手は大勢いる。ところが今回は候補がたった1人。異例のことです」それだけではない。別の関係者によると「大学の主任教授の選考は広く人材を求める趣旨から、全国の大学、病院に公募するのが原則で、当然、大学のホームページでも募集を告知します。とくにネット時代の現在、ホームページでの告知は必須と言えるのですが、今回はそれすらしなかった。病院勤務の助教授や講師の多くはインターネットで募集を知るのが一般的。異例です」このため慈恵内部はむろん他大学からも不審の声が上 ………
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