大統領最側近セチン率いるロスネフチとエクソンの明確なサイン。北米シェールガスの脅威で局面が変わった。
2013年4月号 BUSINESS [シェールがプーチンを変えた]
2月13日、ロシアと米国の二大石油資本が、戦略的提携をさらに深める大きな一歩を踏み出した。国営石油会社ロスネフチと米国石油資本エクソン・モービルの“二大巨人”は、すでに2011年8月に北極海沖3鉱区での石油・天然ガス開発での提携に合意しているが、今度は7鉱区が追加されたうえ、「ロシア極東地域での液化天然ガス(LNG)プロジェクトの可能性を共同で検討する」と発表した。この「ロシア極東地域」とは、サハリンを指している。これは日ロのエネルギー協力にまったく新しい局面を開いた。従来、日ロのエネルギー最重要案件は、ロシアの天然ガス独占企業体、ガスプロムが主導するウラジオストクでのLNGプロジェクトだった。昨年9月にウラジオで開かれたアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議で、ガスプロムのアレクセイ・ミレル社長と資源エネルギー庁の高原一郎長官が「ウラジオストクLNGプロジェ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。