これぞ「北尾マジック」の正体。赤字の連結子会社の評価額を操って、またもやツジツマ合わせだ。
2013年4月号 BUSINESS
「ここにはたくさんの知恵が詰まっているんですよ」SBIグループの記事を書くたびに思い出すのは、そう言い放った総帥、北尾吉孝の姿だ。「時代の寵児」ライブドアが2005年にニッポン放送株を急襲、約35%を取得した時のことである。窮したニッポン放送の実質的な親会社であるフジテレビが頼った一人が、当時はソフトバンク・インベストメント(SBIの前身)の最高経営責任者(CEO)、北尾吉孝だった。北尾はホワイトナイトとして登場、得意満面で会見に臨み、右手人差し指で自らの頭を指してうそぶいたのだ。それからおよそ8年。確かに北尾の頭の中には「知恵」が詰まっている。ただし、とても健全とは言えない「悪知恵」のほうだ。それは一昨年来の本誌報道の連打で十分証明されたのではないか。そして今回、北尾がその「悪知恵」を絞り、手立てに使ったのがSBIバイオテックという連結子会社である。 ………
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