中国軍「ハッカー部隊」の意外な弱み

一人っ子世代のハッカーに、上海勤務の特別待遇。僻地の秘密基地では逸材が集まらない。

2013年4月号 GLOBAL

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3月5日に北京で開幕した全国人民代表大会(全人代)の初日、中国政府は2013年の国防予算を公表した。総額は前年比10.7%増の7202億元(約10兆8千億円)と3年連続の二ケタ増額で、初めて7千億元の大台を突破。03年(1907億元)から10年間で3.8倍という急膨張ぶりだ。毎年の予算増額で中国軍は装備の近代化と増強を進め、中国が領有権を主張する東シナ海の尖閣諸島や南シナ海の南沙諸島で近隣諸国への挑発行為をエスカレートさせてきた。尖閣を実効支配している日本や、南沙諸島の複数の島を占拠しているフィリピン、ベトナムでは、中国の軍拡への懸念と反発がかつてなく高まっている。そんななか、米情報セキュリティ企業のマンディアントが2月19日、中国軍が関与している大規模なハッカー部隊のレポートを発表。「米国のネットワークに侵入し、エネルギー、航空宇宙、運輸、金融など様々な分野の企業に ………

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