2013年4月号 DEEP [ディープ・インサイド]
日本で活動するカルト系新興宗教には、仏教系、神道系のほか韓国から来たキリスト教系団体も多い。中身は本来のキリスト教とはかけ離れており「異端」とされる。典型は1958年に日本で宣教を開始した統一教会(世界基督教統一神霊協会)だが、最近は他の韓国系団体の活動も目立っている。韓国の異端が日本をターゲットにする背景には、自国のキリスト教の影響力がある。韓国はクリスチャンが全人口の3割弱。異端信者も200万人と急増しているが、キリスト教世界で異端の烙印を押された団体は国内で活動がしにくく、活路を求めて日本を目指すという。もう一つは日韓の文化的な近さ。統一教会の教典『原理講論』を見ると、因果応報色が濃い。手相を見るなどして「家族に不幸が起きる」と因縁話で脅し、印鑑や壺などを法外な値段で売りつける霊感商法は、因果応報観念のない欧米では通用しない手口だ。報道こ ………
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