ソニー「リストラ部屋」の人材殺し

惨めな「追い出し部屋」配属が150人を突破。イントラネット上で全員の氏名が晒され、一日も早い「卒業」を迫られる。

2013年5月号 BUSINESS [ 「イントラネット」残酷物語]

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イントラネットは、肥大化した企業のネットワークであると同時に、グループ社員に向けた会社の「顔」である。ソニーの場合、イントラネット「inter sony」で、トップや幹部たちのブログ、メッセージ、ニュース、連絡事項を流してきたが、最近、inter sonyを開くのが嫌になった、という社員たちが増えているという。そこに、経営に立つ者たちの感受性の劣化を感じ取っているからだ。もし、経営者たちが感覚の鈍磨を覚えていないとしたら、それこそが会社の危機なのだ。この春、ソニー社内の話題は、東京の「キャリアデザイン推進部」に配属された人たちが、とうとう150人を突破したことだった。表向きは「社員のスキルアップや求職活動を行わせる」ことになっているが、社員たちは「リストラ部屋」と断言する。マスコミの言葉では「追い出し部屋」だ。40歳を超えた社員たちが「あそこには絶対に行きたく ………

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