オバマの仲介でネタニヤフが謝罪。だが、たちまちツバぜり合いの口論が始まった。
2013年5月号 GLOBAL
バラク・オバマ米大統領は3月下旬のイスラエル訪問で劇的な成功を収めた。2010年5月、パレスチナ自治区ガザに向けて航行中の人道支援船マビマルマラ号をイスラエル軍が急襲、トルコ人活動家9人を殺害して以降、関係が悪化していたイスラエルとトルコの和解を仲介したからだ。だが、これはほんの始まりに過ぎない。ともに米国の緊密な同盟国であり、常時不穏な中東で唯一といえる安定した民主国家イスラエルとトルコの本格的な関係修復には、この先長い茨の道が待っている。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はオバマの仲介で、トルコのレジェップ・エルドアン首相にマビマルマラ号事件を謝罪した。エルドアンは謝罪を受け入れ、電話会談後の声明で「両国関係は地域の平和と安定にとって重要だ」と述べた。ワシントンにとって両国の協力は必要不可欠だった。ともに米軍に基地、諜報と技術を提供し ………
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