警察の縄張り根性で原発警護から外される自衛隊。軍事攻撃を想定に入れぬ平和ボケ。
2013年5月号 LIFE
千年に一度の大津波が、福島の「イチエフ」(1F=東京電力福島第一原子力発電所)にもたらした事故は、国家が放射能汚染で大混乱することを世界に知らしめた。それと同じくらい、またはそれ以上の破局を、人間の原発攻撃は引き起こせる。できる限りの備えをするのが国家の義務であるはずだ。ところが、今の日本では、そんな当たり前のことが実行されない。警察は、全国の原発に「原子力関連施設警戒隊」を設け、比較的少人数のテロリストによる襲撃への対策を講じているが、これは、とるべき原発警護の一部に過ぎない。警察の装備はサブマシンガン(機関拳銃)程度で、犯罪レベルのテロにしか対抗できないからだ。それ以上の攻撃、即ち大規模テロ攻撃や軍事攻撃があれば、警察だけで守り抜くことは不可能だ。ロケット砲や軽迫撃砲を持つ特殊部隊、工作員が急襲すれば、いくら警察官が勇敢でもひとたまり ………
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