2013年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
名古屋の地元メディアは、年明けからトヨタ自動車とグループ企業の役員人事の取材に駆け回る。常に圧勝するのは、トヨタが筆頭株主の中部経済新聞社。同紙は独自の情報網を構築しており、トヨタの幹部人事と中期の生産計画をすっぱ抜くことで存在感を示してきた。ところが、今年は中経の人事報道は、ことごとく外れてしまった。まずはグループ最大手のデンソー人事。中経はトヨタの新美篤志副社長がデンソー会長に栄進と報じたが、フタをあければ格下のベアリングや工作機械大手ジェイテクトの会長だった。次はシートベルトなどの東海理化の社長含みで常務役員の宮崎直樹氏が移籍すると報じたが、宮崎氏は一転してトヨタに残り専務に昇格した。「中経の取材が甘いのではなく、新聞辞令が先行すると、豊田章男社長が腹を立てて、首を差し替えてしまいます。本来なら、新美さんはデンソーに栄転のはずでし ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。