2013年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
3年目に突入するとみられた畑中龍太郎金融庁長官の去就問題が騒がしい。2年が通例の任期を3年務めれば、大物長官の証しとなる。畑中長官は東京証券取引所と大阪証券取引所の経営統合を推し進め、公募増資インサイダー問題で野村ホールディングスに行政処分を下すなど剛腕ぶりを発揮してきた。庁内に続投批判は少なく、本人も3年目を意識していたという。ところが、日本郵政の坂篤郎社長が、官邸主導で更迭されると風向きが怪しくなった。特に郵政民営化反対派の亀井静香氏が率いた国民新党への協力者をパージする動きが露骨になった。畑中氏も前政権時代に金融・郵政改革相を務めた亀井氏に忠誠を誓った経緯がある。安倍官邸を仕切る菅義偉官房長官は小泉政権時代から郵政完全民営化論者で亀井氏と反目してきた人物だ。野田佳彦首相時代に「陰の総理」と呼ばれた前財務事務次官の勝栄二郎氏は、畑違いの ………
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