投資顧問会社絡み贈収賄を金融庁と警視庁が連携調査

2013年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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1千億円もの年金が消滅したAIJ投資顧問事件。当時はAIJばかり槍玉に上がったが、同時並行である事件が摘発されていた。年金資産を運用するファンド商品を購入した「福岡県LPガス厚生年金基金」の理事長が、資産運用コンサルティング会社から現金を受け取り、2人が贈収賄容疑で逮捕された(厚生年金基金の理事長は、厚生年金法に基づく「見なし公務員」)。その後、AIJの監督官庁である金融庁は、年金基金の監督官庁である厚生労働省と連携して、年金基金とその運用を行う投資顧問会社の調査に乗り出す。調査の主眼は年金基金の運用と資産の保全状況だったが、贈収賄の病根とされる投資顧問会社の営業活動にも調査が及んだ。「大手金融機関の系列ではない中小の投資顧問会社は、年金資金の運用受託のために、えげつない営業をかけている」(大手投資顧問幹部)金融庁関係者は「福岡県LPガス厚生年金基金 ………

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