2013年8月号 POLITICS
参院選後の野党再編が注目される中、日本維新の会の東西分裂は必至とみられる。橋下徹共同代表は大阪維新の会を拠点に、大阪市政と組織の立て直しに専念し捲土重来を期するとの見方が多い。だが、逆風に揺らぐ組織を立て直すには「勝ちながら育てる」力技が必要になる。参院選から息つく間もなく、勝てる政党であることを証明しなければならない戦いがやってくる。9月29日、人口84万人の大阪第二の政令都市・堺市で任期満了に伴う市長選がある。選挙には既に現職の竹山修身市長(63)が再選出馬表明している。問題は竹山が維新の看板政策の「大阪都構想」に「断固反対」を訴えていることだ。「許せない」と対抗馬擁立を表明した維新だが、選挙まで3カ月を切っても候補者が決まらない。今年はじめ、竹山が再選出馬表明した時点では、維新は高を括っていたフシがある。「(誰を候補にしても)橋下が応援に ………
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