2013年8月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
あおぞら銀行会長に全国地方銀行協会の福田誠前専務理事が就任した人事が話題を呼んでいる。自民党や金融庁の一部では、あおぞらを核にして公的資金の返済が難しい地域金融機関を再編する案が浮上しており、旧大蔵省出身で地銀に顔が利く福田氏は「うってつけの人材」(関係者)というわけだ。福田氏は1968年に入省し、銀行局保険部長や金融企画局長を歴任。02年6月から11年間にわたり地銀協の専務理事を務めた。最近では1年交代の地銀協会長行に代わって地域金融機関をまとめ上げてきた「陰の実力者」(有力地銀)だ。異例の3年目留任となった畑中龍太郎金融庁長官、福田氏の後任の西原政雄地銀協専務理事ら再編論者が脇を固め、地銀業界は「再編に向けた風当たりがきつくなる」と戦々恐々だ。もっとも、今回の人事はあおぞらへの投資回収を始めた米投資ファンド、サーベラスの事情も影響していそう。 ………
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