2013年8月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
農水省の国際交渉を統括する農林水産審議官(次官級)に針原寿朗氏(東大法、昭和55年入省)が就いた。同氏は早くから改革派のエースと目され、最近は食料産業局長として農林水産業と食品・流通産業を融合させる「6次産業化ファンド」の立ち上げに奔走していた。とはいえ、省内には「英語が堪能とは言えない針原君」(農水省OB)の農水審議官への抜擢を訝(いぶか)る向きもある。同氏の1年先輩である54年組の奥原正明経営局長、実重重実農村振興局長を飛び越す人事だからなおさらだ。農水省では皆川芳嗣事務次官(53年)が来夏、本川一善水産庁長官(54年)にバトンタッチし、その2年後に今井敏官房長(針原氏と同期)が次官に昇格するのが既定路線とされる。そうなると針原氏は、同期の今井氏が次官になるまで3年間も農水審を続ける可能性が高まる。ある農水省幹部は「針原さんの抜擢は石破茂幹事長対 ………
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