全国105の地銀、第二地銀が俎の鯉。異例の3期目続投となった畑中金融庁長官が荒療治。
2013年9月号 BUSINESS
異例の3期目留任となった畑中龍太郎金融庁長官が、全国105の地方銀行・第二地方銀行の大再編に乗り出した。栃木県の足利銀行を傘下に持つ足利ホールディングス(HD)が東京証券取引所に再上場を申請し、東京都を地盤とする東京都民銀行と八千代銀行が経営統合協議に入ったのはその第一幕だ。劇のはじめに登場する端役は、得てして粗筋の重要な伏線を担う。足利、都民、八千代の3銀行もその例外ではない。足利銀は2003年に破綻して一時国有化された後、08年7月に野村証券グループなどに譲渡された。再上場はその「出口戦略」。時期を年内とするのは、来年4月から導入される銀行への新たな自己資本規制をクリアするためだ。自己資本1572億円の半分は社債型優先株だが、新たな規制では、こうした特殊な株式や債券は自己資本にカウントできなくなる。優先株を普通株に切り替え、他の金融機関に引き受けても ………
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