戦略のブレは加藤社長の優柔不断が原因。iPhoneの決定権は持ち株会社の鵜浦社長が召し上げ。
2013年9月号 BUSINESS [描けぬ成長戦略]
NTTドコモが長く暗い苦悩のトンネルから抜けだせないでいる。今夏、ドコモはiPhoneを取り扱うKDDIやソフトバンクへの対抗策として韓国サムスン、ソニーの2製品を「ツートップ」として前面に押し出す戦略に打って出た。このツートップ戦略は、2機種に限って大幅な販売奨励金を投じ、実質的にほかの機種に比べて大幅な値引きを行うというもの。いまだiPhoneの取り扱いに迷うドコモにとって、ほかのキャリアへの加入者流出の食い止めを狙う大胆かつ苦肉の策だ。だが、結果は惨憺たるもの。7月の契約件数は、新規契約から解約を差し引いた純増数こそ2カ月ぶりにプラスに転じたものの、ナンバーポータビリティ(MNP)を使った他社への流出は11万2400件と歯止めはかかっていない。さらに、スマートフォン(スマホ)の売り上げが芳しくなかったメーカーを市場から次々と撤退させるという誤算を招いた。NECのス ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。