大株主の「日本撤退」戦略に振り回される経営陣。厄介者の三井石油を押し付けられたらたまらない。
2013年10月号 BUSINESS
「冗談じゃない。こんな馬鹿な話があると思いますか!」石油精製大手、東燃ゼネラル石油の関係者と思しき人物が、経済産業省や銀行、証券会社などに、怒りを込めたタレこみ電話をかけているという。東燃ゼネラルの筆頭株主は石油メジャーのエクソンモービル。そのエクソンが中堅の石油元売りで、全国に約270カ所の販売店を持つ三井石油を買収し、東燃ゼネラルと合併させる――。件(くだん)の人物は、水面下で進む計画を暴露し、あわよくば破談に持ち込もうとしているようだ。実は、ここ数年、このスキームは浮かんでは消え、消えては浮かんできたシロモノである。エクソンは2012年1月、日本での石油精製・販売事業を子会社の東燃ゼネラルに売却すると発表した。当時、エクソン日本法人が保有していた東燃ゼネラル株2億8千万株のうち8千万株を別会社に移し、日本法人株のほとんどを東燃ゼネラルに買い取 ………
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