特捜が追う東京医大と大成副社長「癒着」

450億円新病院建設をめぐり、副社長の接待を詳細に暴露した文書を入手した。

2013年10月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

怪文書が乱れ飛び、右翼の街宣車が押し寄せる学校法人、東京医科大学(東京・西新宿)。2016年に創立100周年を迎える同医大を警視庁捜査2課が内偵中と報じた本誌(7月号「インサイド」)に対し、臼井正彦学長兼理事長の代理人、木村晋介弁護士は7月29日、事実無根と損害賠償請求訴訟を東京地裁に提起した。訴訟で報道を封じこめようという典型的スラップ訴訟である。本誌にその手は通じない。炎暑の8月下旬、突然状況が一変した。東京地検特捜部が本格捜査に乗り出したからである。ちょうどそのころ、極めて詳細に内情を綴った文章が一部に出回った。

「ニンジン」1%上乗せ

臼井学長に大成建設から金銭が渡り、さまざまな便宜が図られたという内容の怪文書とは別物だ。この長文の文書は特捜部も入手した。出所不明だが、当事者もしくは当事者周辺でなければ書けない詳細な内容で「とても想像力だけで書けるものではない。相 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。