メーカーのロビー活動を受けていた政治家や医師、大手メディア。「重い副作用」を無視して、年内にも接種勧奨再開か。
2013年10月号 LIFE
「夢のワクチン」のイメージで、政治家と医師、メディアが揃って推し進めてきた子宮頸がんワクチン。副作用を訴える声が相次ぎ、政府は接種勧奨をいったん中断したが、再開をめぐり水面下の攻防が続いている。勧奨中断を決めたのは、厚生労働省が6月に開いた厚生科学審議会部会だ。中断を主張した委員は3人。継続は2人。ぎりぎりの決定だった。最近になって、ワクチンの導入時に動いたロビイストが再び永田町に姿を現し、巻き返しの動きが出始めた。ワクチンを疑問視する関係者は「委員が1人寝返れば勧奨が再開される」と懸念する。巻き返しはまず文部科学省に及んだ。文科省は9月、女子中高生171人が接種後に痛みを訴えて学校を長期間休むなどしていたとする調査結果をまとめたが、当初公表しなかった。先の関係者は「なぜそんなことを調べるのかと議員の抗議があったようだ」と語り、次は厚生科学審議 ………
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