学士会館「再建人」を追い出した80代コンビ

2013年10月号 DEEP

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学士会をご存じだろうか。そんじょそこらの大学を卒業した「学士」には関係ない。旧帝国大学の流れをくむ七つの国立大卒業生だけが会員になれる、古き良き時代の権威の象徴が、今は一般社団法人になり、学者の大家や官僚OBが理事に名を連ねる。会員の高齢化が著しいが、80歳を超える常務理事が経営を壟断、聞くも恥ずかしい内紛が起きているという。学士会は東京・竹橋に学士会館を持つ。レンガ張りのレトロな建物の中に、和洋中のレストランのほか、宿泊施設や会議室などがあり、会員だけでなく一般にも開放。レストランやホテル部門の運営は株式会社学士会館精養軒(以下精養軒)が、学士会と施設利用契約を結んで運営してきた。内紛はこの精養軒と学士会の関係を巡って起きた。実は精養軒は2004年に経営危機に陥った。その際、学士会が100%の株式を取得。08年秋に明治記念館で子会社社長などを務め ………

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