2013年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
政界切ってのリフレ派の論客、山本幸三議員が消費増税擁護を打ち出し、話題を呼んでいる。増税の見送り、ないしは1%ずつの段階的な引き上げを唱えた浜田宏一、本田悦朗両内閣官房参与とは袂を分かっており、日銀への積極的な緩和要求で共同戦線を張ってきたリフレ派の内部は分裂状態になっている。山本氏が各議員に配布した9月12日付のペーパーでは「デフレ脱却と消費増税は全く関係ない」と持論を展開。「経済学者と呼ばれる方々でも理解していない人が多いのは困ったこと」と指摘し、浜田氏を名指しで「『ワルラス法則』を思い起こして頂きたい」と批判している。山本氏は、安倍晋三首相にリフレ理論を吹き込んだ張本人。2年前に安倍氏も出席した政策勉強会に、後に日銀副総裁となる岩田規久男氏を招き、2人の接点をつくるなど、日銀のレジームチェンジに一役買ったことは間違いない。大震災後には復 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。