医師会がフタ「リピーター医師」の実態

医者仲間は皆知っているのに「札付き医師」の悪行を一切公表せず。庇い合いと事なかれ主義。

2013年11月号 LIFE

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医療ミスを繰り返す医師のことを「リピーター医師」と呼ぶ。日本医師会の定義では「反省なく再三医療事故を繰り返す、悪質な医師」。日本ではこうしたリピーター医師が野放し状態で放置されている。背景にはエリート意識の高い医師同士の庇い合い体質があるという。医療機関には医療事故を厚生労働省などに報告する義務がないため正確な統計はないが、06年の厚労省「医療事故の全国的発生頻度に関する研究」班の調査によると、日本では年間約2万4千人が医療事故(医療ミス)で死亡していると推定される。4万8千人という指摘もあり、これは交通事故死の6倍に相当。日本人の死因の第5位に当たる数字だ。医療事故死の中には、リピーター医師にかかわったばかりに命を落とした人も含まれる。

保険で賠償金払い「免罪」

本誌08年12月号掲載の「とんでもない医者が野放し」で取り上げた銀座ファーストクリニック(東京都中央区)の丸 ………

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