「反社」と新聞は騒ぐが、証券監視委が内偵中の外資系証券の過剰接待の方が罪は深い。
2013年11月号 BUSINESS
みずほ銀行の暴力団融資問題は、元頭取西堀利がその事実を知りながら2年間放置していたとして、現みずほ銀行頭取、佐藤康博が10月8日、緊急記者会見を開くに至った。朝日、読売などの社会部記者は、TBSドラマ『半沢直樹』で片岡愛之助が演じた黒崎駿一検査官ばりに「どんどん追い込んでいきますわよ」と攻めたてる。反社会的勢力と知りながらの融資はやはり問題だろう。みずほ銀行をかばう気はさらさらないが、グループの信販会社オリエント・コーポレーションと提携した自動車ローンなどで総額2億円そこそこであることもまた事実。しかも融資に利益供与のような悪質さはない。管理責任はあるものの、佐藤の進退云々を取り沙汰するような問題とは思えない。むしろ浮かびあがってきたのは、この程度で「反社」の印籠をふりかざす金融当局の強権ではないのか。
9月27日の金融庁の発表に佐藤自身、夜回り ………
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