激戦区の降圧剤市場で凹んだノバルティス。いちばん得したのは武田薬品の「アジルバ」。
2013年12月号 BUSINESS
臨床研究の不正論文問題で散 々、叩かれてボコボコに凹んだノバルティスファーマの高血圧治療薬ディオバン(バルサルタン)の穴を埋めるかのように、武田薬品が昨春発売したアジルバ(アジルサルタン)が順調に売り上げを伸ばしている。ディオバンは一時、1千億円を超える年間売上高を誇ったが、一連の不正論文問題で今夏以降、全国各地の複数の医療機関で、購入ボイコットや他剤への投与変更が起こり、そのダメージは「おそらく100億円は下らない」(医薬品卸)とされる。一方、アジルバは昨年5月に登場したばかりの「新米」にもかかわらず、急速に臨床現場の支持を得て13年4~9月の半年で売上高80億円(同社決算ベース)を達成、年間通期では100億円どころか、200億円突破も射程に入る。「ディオバンからアジルバの切り替えも結構ある」(前出)というから、ディオバン問題が、武田にとって、思わぬ「 ………
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