オーナーの順之助氏が亡くなり、創業一族の監査役と生え抜き社長が主導権争い。株式の相続を巡りお家騒動も。
2013年12月号 BUSINESS [一人息子は「廃嫡」]
10月9日、戸田建設の戸田順之助元会長が老衰のため94歳で亡くなった。順之助氏は創業家の二代目、戸田利兵衛氏の長男で、戸田建設の社長、会長を46年間務めた実力者。会長退任後も名誉会長として君臨。事実上の経営トップとして戸田建設の経営を差配してきた。だが昨年暮れ、老衰のために都内の病院に入院。認知症の発症などにより、事実上、経営判断ができなくなっていたという。戸田家では今年6月12日に順之助氏の弟の戸田守二元社長が90歳で死去しており、半年足らずのうちに創業家の実力者2人が相次いで亡くなったことになる。奇しくも順之助氏の妻の洋子さんも今年夏に亡くなっている。亡くなる前の順之助氏の様子を関係者はこう話す。「ご高齢で、認知症もあったので、弟と妻の死は順之助氏に知らされなかったそうです。弟さんに続いて奥さん、そしてご本人が次々に亡くなられた。因縁を感じます ………
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