55%の株を握る米系ファンドから、喧嘩腰で株買い戻しを画策。「呉越同舟」どこまで。
2013年12月号 DEEP
国際興業をめぐる暗闘劇が新たな局面を迎えそうだ。9年前に経営参加した米国系投資ファンド「サーベラス」と、社長の座に居座る創業一族の小佐野隆正氏(55)――。12月末に予定される臨時株主総会に向け、長年対立してきた両者が「出口」を意識して、水面下で激しく火花を散らしている。ロッキード疑獄における主役の一人であり、「政商」との異名もとった故小佐野賢治氏が一代で築き上げた国際興業は、乗合バス事業を土台にホテル業などへ拡大。傘下の京やグループを通じハワイにも進出し、「シェラトン・ワイキキ」など高級ホテル複数を所有するに至った。が、1986年に賢治氏が死去し、バブルも弾けると、膨大な借金がのしかかってきた。賢治氏の弟2人が社長を継いだあと、甥にあたる隆正氏が社長に就任したのは2001年2月のことだった。大口債務者の最終処理が佳境を迎えていた04年、国際興業はメーン ………
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