「狂気のムッラー」が狙うクリスマス・テロ

ソマリアに潜むアルカイダ支部の黒幕。ローマ、パリ、ロンドンの歴史的教会が標的になる恐れ。

2013年12月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

クリスマス・シーズンを狙って「狂気のムッラー(イスラム教聖職者)」が、キリスト教会への連続攻撃を計画している。ソマリアに本拠を置くイスラム過激派組織アル・シャバーブの36歳の最高指導者アハマド・アブディ
・ゴダネ。グループを東アフリカの地域組織から、西欧を脅かす本格的なジハード(聖戦)集団に変貌させた立役者だ。ゴダネは9月、ケニアの首都ナイロビで高級ショッピングモールを襲撃し、世界に衝撃を与えた。テロの黒幕としてすでにビンラーディンに肩を並べる存在だ。彼の組織アル・シャバーブは昨年、アルカイダ「支部」として認定され、念願のアルカイダ入りも果たした。ゴダネの憎悪のはけ口となっている過激なインターネット放送局は、20世紀初頭のアフリカで英国からの独立運動を繰り広げたムハンマド・アブドゥラー・ハッサンの言葉を繰り返し流している。ハッサンは当時「狂気 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。