集団指導はもう昔話。前中央常務委員を「反腐敗」で追い込み、経済政策の主導権も李克強首相から奪った。
2014年2月号 GLOBAL
中国共産党の奥の院で、権力構造の大転換が起きている。最高指導者の習近平(シージンピン)国家主席(党総書記と中央軍事委員会主席を兼務)への集権が、予想を超えるペースで進んでいるのだ。その象徴と言える人事が、昨年12月30日開催の中央政治局会議で決定された。11月の三中全会(中央委員会第三回全体会議)で新設が決まった「中央全面深化改革領導小組」(深改グループ)のトップ(組長)に、習が就任したのである。三中全会では、経済分野を中心に従来より踏み込んだ改革案が決議された。深改グループはその推進の“司令塔”として設立されたが、トップを習が務めるのか、それとも首相(国務院総理)の李克強(リークーチアン)が就くのかに注目が集まっていた。というのも、歴代政権内の役割分担として、経済政策のリーダーシップは伝統的に首相が握ってきたからだ。
深改グループのトップに ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。